くもん学習療法育成士の活用事例で紹介されました。

育成士だより.pdf←クリックしてください。

 当施設では、平成18年12月よりご利用者の皆様の意地・改善や予防のために

「くもん学習療法」を導入いたしました。


 学習を通じて、毎日利用者とコミュニケーションを図ることにより、意外な一面を

発見したり昔の仕事や趣味、昨日の事など、色々な話をして関係を築くことが

できるようになってきています。

 利用者も楽しみにされ、今日は調子がよいとか「ことわざ」などはこの意味だよ等々

教えていただくこともたくさんあります。


 学習療法は、3日間9時間の講習を受けた【学習療法士1級】という資格を持つ職員が

行っており当園では半数以上の職員が担当しています。

 月曜から金曜まで毎日30分!頭の体操コーナーで職員とマンツーマンでお話を

しながら、楽しく行っています。


 実際に継続して行ってみると、しっかりとご自分のことをお話されるようになり

「楽しみができた」と、毎日行われる時間を待ち遠しく思われている方もいらっしゃいます。

 学習療法を導入してから、今日までの取り組みや独自の学習療法情報シートを活用し

活発に情報共有を実践しながら取り組んでいる様子や効果などについて発表しました。


 また、地域のモデルとして、学習療法の見学施設の委嘱状をいただきました。

今後も育成士の資格取得に向け、積極的に取り組んでいきます。


※現在(平成22年)は、法人全体で80名が学習を取り組んでいます。

これは道内で学習療法に取り組んでいる2割になっています。

 今後は、家族に情報を伝える方法を考える、地域に対しての

脳の健康教室の開設を予定しています。

A〜Dの4つのブースでは、毎日9時30分〜15時30分まで学習療法を行っています。

頭の体操だけではなく、コミュニケーションを図りながら30分間の学習に取り組んでいます。


 これまでにも認知症高齢者で問題となる、コミュニケーション能力や身辺自立

能力を改善するための様々な療法が提唱されていますが、科学的・客観的に効果が

証明されたものはほとんどないといわれています。


 東北大学の川島隆太教授と公文などの共同研究グループにおいては、コミュニケーション

能力を含むこれらの能力を制御しているのは脳の前頭前野であることに注目し、過去に

行ってきた脳科学の技術を用いて、前頭前野を効率よくかつ簡便に刺激する方法を探しました。

 そして、簡単な計算と読み書きが、最も前頭前野を活性化させることを発見しました。

 この結果をもとに平成13年より福岡県の介護老人施設、平成15年より仙台の介護

老人施設で認知症を伴う高齢者の方々に読み書き計算の学習を行っていただく実験を

実施し、認知症の症状を維持改善する効果が高いことが科学的に証明されております。

そしてこれらの方法は「学習療法」と名づけられ、今、多くの施設で取り入れられるように

なっております。(*1)

1.学習療法の目的と方法について


 当施設の介護サービスをご利用されておられる方々に読み書き・計算といった学習が

高齢者の方々の脳機能全般を改善し、それよりADL(*2)の維持・改善を図ることを

目的としています。


 高齢者の読み書き・計算の教材を使った学習を、1回30分程度通常の日課に組み込んで

当施設スタッフの支援によって行われます。

 学習にあたって前頭葉機能の検査としてFAB検査(*3)と認知障害測定の検査として

MMS検査(*4)および、読み書き・計算の学習診断を行います。

2.予想される効果について


 この学習を行うことによって認知機能、コミュニケーション機能、身辺自立機能の維持

および改善が期待されます。しかし、効果の度合いは個人差があります。この学習を

行うことで、脳機能の老化を軽減、改善する効果をすぐには期待できません。

3.学習にかかる費用について


 この学習をご希望の方には、月額2,160円の学習費用をご負担いただきます。

*1 学習療法の定義


 学習療法とは、音読と計算を中心とする教材学習を、学習者と指導者がコミュニケーションを

取りながら行うことにより、学習者の認知機能やコミュニケーション機能、身辺自立機能などの

前頭前野機能の維持・改善をはかるものである。


*2 ADLとは


 日常生活動作:食事や着替え、排せつ、入浴、整容などの身の回り動作、歩行・車椅子

の操作などの動作をいいます。

*3 FABとは


 Frontal Assessment at Bedside(簡易前頭葉機能検査):面接で、言葉と

動作によって行われる5分程度簡単な検査です。前頭葉機能を測定します。

*4 MMSEとは


 Mini-Mental State Examination:認知障害測定の尺度で、認知能力や記憶力を

簡単に検査する11項目の設問で校正されています。認知機能全般を検査します。